isoi column家づくりコラム

ユニバーサルデザイン住宅の工夫!快適な暮らしを長く続けるためには?

将来を見据えて、自分と家族が快適に過ごせる住まいを探している方へ。
住まいは長く住むものだからこそ、年齢を重ねても快適に過ごせる家にしたいと考えているのではないでしょうか。
この記事では、ユニバーサルデザイン住宅の工夫を紹介することで、将来を見据えた住まい選びの参考になる情報を提供します。

□ユニバーサルデザイン住宅の工夫とは?

ユニバーサルデザイン住宅とは、年齢や身体能力に関わらず誰もが快適に過ごせるように工夫された住宅のことです。
階段や廊下、トイレ、浴室など、様々な場所に工夫が凝らされています。

1: 階段を緩やかにする
階段の勾配を緩やかにし、手すりをつけることで、小さな子供から高齢者まで、安全に昇り降りできます。
また、フットライトを設置すれば、暗い中でも段差の位置などを確認できるため安心です。

2: 広々とした余裕のあるトイレ
車椅子が入れるだけの余裕があるスペースを確保することで、車椅子利用者だけでなく、足腰の弱い方でも安心して利用できます。
また、手すりを便座の近くに設置することで、立ち座りをサポートします。

3: 浴室を滑りにくくする
浴室の床材を滑りにくい素材にすることで、転倒のリスクを軽減します。
また、浴槽の近くに手すりを設置することで、足を滑らせた時でも怪我を防げます。

4: ユニバーサルデザインのメリット
建築時にユニバーサルデザインを取り入れることで、将来にわたって長く快適に過ごせます。
現在、小さな子供や高齢の家族がいないとしても、10年20年と長く住む予定であれば、どの年齢の家族でも快適に過ごせるようにすることが大切です。
また、突然怪我や病気をしてしまった場合にも、ユニバーサルデザインの家に住んでいれば本人や介助する家族の負担も軽くなります。

□ユニバーサルデザイン住宅の間取り例

では、実際にどのような工夫がされているのか、間取り別に具体的な例を見ていきましょう。

1: 玄関
車椅子でも出入りできる幅の広い開口部や、ハンドルを軽く押すだけで開けられるドアなど、スムーズな出入りをサポートする工夫が凝らされています。
また、靴が脱ぎ履きしやすいようにベンチを設置している場合もあります。

2: 廊下
車椅子が通れる幅を確保し、将来手すりを設置できるようにも考慮されたつくりです。
長さはできるだけ短く、直線状にすることで、移動がスムーズになります。
曲がり角の角部分は保護し、廊下と各部屋の段差をなくすことで、安全性を高めています。

3: 階段
転倒事故を防ぐため、L字型の階段を採用したり、踏み板の表面を滑りにくく加工したり、階段の角の部分にやわらかい素材を使用したりするなど、様々な工夫が凝らされています。
手すりや足元にLEDライトを設置することで、夜の移動も安心です。

4: リビング
開け閉め時に自動的に減速してゆっくり引き込まれる扉や、住宅設備や家電をインターネットにつなぎ、アプリ上の設定や音声操作によって遠隔で操作や確認ができる設備など、安全で快適な生活をサポートする工夫がされています。

5: キッチン
家事動線を考慮し、使いやすく安全な収納が設置されています。
例えば、ボタンひとつで自動的に昇降して目の高さまで下りてくる上部収納や、開口部が広く棚から必要な物が見やすく楽に出し入れできる収納などがあります。

□まとめ

ユニバーサルデザイン住宅は、年齢や身体能力に関わらず誰もが快適に過ごせるように、様々な工夫が凝らされた住宅です。
階段や廊下、トイレ、浴室など、様々な場所に工夫が凝らされています。
将来を見据えて、自分と家族が快適に過ごせる住まいを探している方は、ぜひユニバーサルデザイン住宅を検討してみてください。